脉状や腹症などの全身所見に基づいて処置を決定する

  1. 副腎処置「復溜」「兪府」+「尺沢」または「天牖」「手三里」(副腎強化)
  2. 足趾趾間穴、足趾裏横紋中央(自律~調整)
  3. 外ネーブル4点、中脘、天枢、気海または関元
  4. C7、T1.2の横V字刺鍼(脳血流改善)
  5. 血糖値調整処置TⅡ(糖代謝の調整)
  6. 扁桃処置(免疫活性)
  7. 瘀血処置(血流の調整)
  8. 骨盤內鬱血処置(心因性、肩井、陰陵泉に圧痛、陰陵泉、商丘)

※令和2年8月 当院での大野先生のセミナーの内容から抜粋

身体的側面からうつ病の原因

心理ストレスから病気(HPA軸)

【ストレス反応】

交感神経優位の防御反応(攻撃 または逃走をとるか)と副交感神経優位の行動制御をとるかである。

個体や種のちがい、状況的脈絡により 生存率を高めるほうが選択されている。

人が種々の 行動をとるのも、 自分にとって最もよいと判断した行 動を選択している。

だが、 それが、 根本的な問題解決 になるわけではない。

ストレス内分泌反応(HPA軸)

ストレスを受けると、主に2つの反応が起きる。

視床下部→脳下垂体→副腎の反応の系列を「HPA軸、HPA系」という。

(α)視床下部(CRH)→脳下垂体(ACTH)→副腎皮質ホルモン(コルチゾール)→免疫抑制ストレスが加わると、その刺激は大脳辺縁系から視床下部に及び、視床下部からCHR(コルチコロトピン放出ホルモン)が分泌され、それが脳下垂体からACTH (副腎皮質刺激ホルモン)を分泌させる。すると、副腎皮質から、コルチゾールが分泌される。短期的には、ストレス対処する反応であるが繰り返されると免疫力を低下させ、種々の病気への抵抗力が落ちる。コルチゾールは、血糖値を上昇させ、細胞免疫や液性免疫を抑制する。ナチュラルキラー(NK) 細胞の活動を抑制するので、がんを悪化させたり、起こしたりする。

  1. 常に疲労感、 朝起きれない
  2. 寝つきが悪い、 意欲がなくなる、 風邪を引きやすくなる、 心身と体に影響がでてしまう

(b) 交感神経の興奮→種々の臓器に作用、 副腎髄質からカテコールアミンカテコールアミンは、 血管収縮、 心拍数増加、血圧上昇、血小板の凝集機能増加、 胃の粘膜血流の低下、 肝臓からブドウ糖を血中に放出などの反応を起こす。 繰り返される種々の病気を起こす。

ストレスと自律神経(交感神経、 副交感神経 )

  • 多くの内臓が自律神経の支配を受けている。 心臓や血管、 胃の筋肉を支配し、それらに収縮や弛緩をひきおこす。 また自律神経は内分泌腺をも支配して、ホルモンの分泌をひきおこす。
  • 交感神経は標的器官に作用して 「攻撃や逃避」 に必要な作用を助ける。 心拍が増加、 血圧の上昇、ブドウ糖の供給などを起こす。
  • 副交感神経は、 「安静と回復」の条件を整える。 消化管への血流、 消化酵素の分泌、 心拍の低下、気道の縮小などである。

心理的ストレスから、 交感神経が興奮することが繰り返されると、 上記の種々の臓器の興奮、ホル モンの分泌が過剰になり、免疫を抑制し、 身体の各種の部分の障害が起きる。

心の病気の場合、交 感神経が興奮することが多いので、 身体症状を伴うことが多い。

うつ病とは

日常生活に強い影響が出るほどの気分の落ち込みが続いたり、 意欲や喜びをもつことができなくなる病気です。

原因

うつ病の明確な発病メカニズムは解明されていません ( 2020年 )セロトニンやドーパミンの機能低下や、脳の海馬や前頭葉などの神経栄養因子が減少している ことも示唆されています。

また、ストレスと受けるとグルココルチコイド(コルチゾール) が過剰放出され、 発症すると考えられています。

薬物療法

脳内のセロトニン濃度を高める作用を持つ選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSR1) とされています。

効果発現までに、4~8週間かかる。

鍼灸施術

脉状や腹証に基づいて処置決定する。 陰陽、 五臓、 気の運行を整えることで対処してゆく。

※長野式鍼灸セミナーの大野倫史先生の講義内容を参考